【失敗談】速読法の教材を30万で買って後悔した話

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読書とコーヒー

20代のころ、はじめて高額の学習教材を買いました。
内容は「SRS速読法」という速読スキルが習得できるというもの。

当時、人生における読書の重要性とおもしろさにハマっていたぼくは、

このスキルを身につければ最強のライフハックになるでは?

と思い、30万円する教材を購入しました。

今回はその失敗談とこの経験から学んだことを記事にします。

速読に興味がある方は、この記事を見て、
「それでも本当に必要だと思うか?」
という点を考えていただければ幸いです。

ライアン

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【結論】効果は感じなかった

1枚だけ落ちている枯れ葉

ぼくには、これといった効果がありませんでした。

価格は「30万円」と当時のぼくにとってはかなり高価だったので、なんとか元を取ろうと必死にやりましたが断念。

勉強代として高くつく結果になったとともに、
抽象的なスキルを養う教材は、かなりグレーだということを学びました。

SRS速読法とは?

栗田昌裕氏が提唱した、従来の「音の読書」ではなく「光の回路」を用いて「光の読書」をする技法のこと。

SRS速読は、従来の読書の延長上になく、

・活夢法(夢を知り、夢を活かす技法)
・共鳴力
・瞑想法

などを通して、人間の芯の部分のスキルを養い、目にも止まらぬ速さで情報処理していく技術。

ちなみに、SRSとは ”Super Reading System” のことです。

SRS速読法との出会い

交差点と群衆

当時、何気なく日経新聞を読んでいると、小さい広告が掲載されていて、それが出逢いでした。

その頃のぼくは、読書のすばらしさにハマり、攻略本感覚で読み漁っていました。
そこに現れた「速読法」というさらに人生の変化を加速させそうなスキル。

もっと早く読めたら人生の密度が上がるじゃん!

と思い、気づけば電話をしていました。

当時は情報リテラシーもなく、十分に調べることや「速読とはどういうことか?」ということも考えていない無鉄砲な人間でした。

3段階の価格構成

さっそく電話をすると、セミナーや通信教育という選択肢があることを知り、迷わず通信教育を選択。
そして、価格帯は、初級・中級・上級の3パターンがあるとのこと。

たしか、上級までいくと凄まじい速読スキルが身につくという説明だったと思いますが、50万以上したので断念。

1時間に1冊くらい読めればいいかと考え、初級を選択しました。

そして、その際に、
「いま購入すれば、中級に無料アップグレードします!」
と押され、30万円もの金額を電話1本で即決してしまいました。

「うさん臭さ」の正体

暗闇とおぼろ月

速読教材があやしいと思われる理由は2点あります。

①高すぎる料金

すべては「高すぎる料金」に集約されます。
速読を身につけるのに30万円も払うのは、冷静に考えると異常です。

また、内容に関しても、とにかく精神論が多い。
瞑想を行ったり、マインド面の授業がメインです。
そのため、ものすごく抽象的。

途中、ページの端から端まですばやく視線を動かす訓練があったり、散りばめられた数字を順番に読んでみたりします。

でも、それと「文字が読めて内容を理解できるか?」は別問題です。

②わかりづらい効果

通信教育では、何回かの講義が終わった後に、
「速読のレベルチェック」
のようなものが用意されています。

自分が選んだ本で、決められた時間にどれだけの文字を読んで理解できるか?というものです。

しかし、これに関しては完全にすべて自己判断。
心理的に「30万円も払ったんだから効果があるに違いない!」と思ってしまうのが人間です。

というか、むしろそう思い込むしか道はありません。なぜなら後戻りできないところまで来ているから。

実際のところ効果は非常にわかりづらいです。

そもそも提唱者の経歴が異常

天才アインシュタイン

ここで、前述した提唱者の栗田氏の経歴です。

・東大医学部卒
・東大医学部博士
・東大薬学部博士
・内科医

ご覧の通り、我々とは遥かに次元が違うスーパーマンということがわかります。

そもそもの基礎能力が一般人とは違いすぎる「異常値」に位置している人なので、正直参考になりません。
ゆえに再現性はかなり低め

スケベ心に金食い虫は集まる

取り囲む影たち

今回の失敗で学んだことは、世の中には
手っ取り早く成果をあげたい!
と思っている人に厳しいということです。

表面上では、優しく誘導してきますが、
実際は、カモがネギをしょってきたという具合に、大きな口を開けて待っています。

速読の本質とは?

野外での読書

速読の教材を買って失敗し、逆に「速読とは何だろう?」ということを考えるきっかけになりました。
高い授業料でしたが、ぼくの出した結論は

速読とは、
「要点は何か?」
「大事なことは何か?」
という部分をいかにすばやく意識して読んでいくか。

ということでした。

この「要点をつかみ取る力」こそ、速読の本質なのです。

【まとめ】重要な能力は地道に身につけるしかない

遥か先へと続く道

最後に、今回の失敗で学んだ最も重要なことは、

「重要な能力は一朝一夕では身につかない」

ということです。
また、

人生における価値あるものは地道に身につけていくしかない

ということも学びました。

つまり、「地道が最善の近道である」ということです。

読書で人生は変わりますが、速読の教材を30万で買っても人生は変わりません。




速読を学ぶには、「読書とは何か?」を学ぶことが肝要です。

以下、読書の本質を説く書籍です。

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言わずと知れた「読書に関する読書」の名著。


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