クラウドメモアプリは、現代の必須ツールです。
そんな中、2023年6月に10年を共にしたEvernoteに見切りをつけNotionへ移行しました。
いま話題のNotionに移行して3か月。
使用している中で感じたメリットとデメリットに関して、率直にレビューしていきます。
【結論】Notionは「現状70点」のアプリ
![検査結果を見る医者たち](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/doctors-looking-at-test-results.png)
![検査結果を見る医者たち](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/doctors-looking-at-test-results.png)
EvernoteからNotionへ切り替えましたが、正直満足はしていません。
安定感・安心感はありますが、まだまだ課題ありといった印象。
なので、現状は70点。
とはいえ、Evernoteよりは優れていると判断したので乗り換えました
詳しく解説していきます。
Notionのデメリット
![悲しそうな男](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/man-looking-sad.png)
![悲しそうな男](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/man-looking-sad.png)
全体的に、まだまだ細かい部分の使い勝手はよくない印象。バグもところどころあります。
以下はデメリットと、個人的に使用していて使いづらいと感じた点です。
一定以上の容量になると重くなる
1ノートあたり、一定の容量を超えると動きが緩慢になる模様。
一挙手一投足がストレスを覚えるレベルで遅い。
体感的に、2万文字を超えるとダメな気がします。
それ以上の場合は、ノートを小分けにする必要あり。
クラウドメモは、物理ノートと違って無限に書き込めるのが強み。
それゆえ、無造作に放り込んで使いたいのに、この仕様はかなり致命的な弱点。
これに関してはEvernoteよりもひどい。
切り替えが遅い
速さは、現状のEvernoteと同じくらい。
しかし、アプデ前のEvernote(Legacy)に比べると速さは劣る。
すごく細かい点ではあるけど、「速さ」はメモを取る上で最も重要。
その瞬間にメモらないと忘れるし、「遅いな」とか「まだかな」と感じること自体がノイズ。
コンマ何秒の差でも積み重なれば山となるので、瞬時の表示を希望。
恐らく、Notionは見た目重視のアプリのため重いのかもしれません。見やすさと速度はトレードオフ。
検索機能が絶妙に使いづらい
あいまいな情報もヒットする
検索に関しても、Evernoteのほうが上です。
特に、あいまいな情報もヒットしてしまうのはかなり面倒。
クラウドメモアプリは、様々な情報を突っ込めることにあります。
なので、検索の精度はかなり大事。
ここがブレると、せっかく蓄積した情報が生かせなくなります。
ノート内検索の挙動が微妙
こちらも絶妙に使いづらくて、検索が終わったら、そのたびに検索画面を閉じないと操作できない仕様。
Evernoteであれば、検索をした後にノートの編集がそのまま可能ですが、
Notionは、いちいち右上の「検索完了」ボタンを押さないと他の操作ができない。
![Notionの画面3](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-3.png)
![Notionの画面3](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-3.png)
何度もいうように、クラウドメモアプリは検索が肝。このような謎の操作性は悪でしかない。
改行の使い分けが面倒
Notionは「ブロックエディタ」のため、改行の使い方が特殊です。
具体的には、
・ブロックを分ける改行 : Enter
・ブロック内改行 : Shift+Enter
となっていて、Evernoteに慣れている人であれば、普通の改行は「Shift+Enter」になるため、1つ工程が多くなります。
そのため、同じ「改行」でも、用途に応じて使い分ける必要があります。
なお、この仕様はWordPressと同じです。
噂によると、ブロック数が多くなると容量(動作)に影響するらしく、ぼくは極力Shift+Enterを利用しています。
左右に余白があって使いづらい
これも絶妙に使いづらい仕様。
新規でノートを作成すると、必ずこのような状態になっています。
![Notionの画面5](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-5.png)
![Notionの画面5](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-5.png)
![Notionの画面24](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-4.png)
![Notionの画面24](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-4.png)
しかも、この仕様は1ノートずつ設定を変える必要があり、デフォルトでの一括変更は不可。
「いま風」で中央配置にしているっぽいですが、Evernoteに慣れているせいか、左寄せの環境設定がほしいです。
多機能すぎて使いこなせない
これはメリットでもありますが、多機能すぎて使いこなせません。
正直なところ、あくまで個人用として、脳の外部メモリ代わりに使っているので、データベースとかAIとかはどうでもいい領域。
確かに、あったらちょっと便利だなと思いますが、ほぼ使いません。無くても困らないレベル。
多機能すぎて重くなり、そのせいで操作性が悪くなっているのであればやめてほしいです。
![Notionの画面1](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-1.png)
![Notionの画面1](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-1.png)
![Notionの画面2](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-2.png)
![Notionの画面2](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-2.png)
Notionのメリット
![楽しそうにギターを弾く男](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/man-playing-guitar-happily.png)
![楽しそうにギターを弾く男](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/man-playing-guitar-happily.png)
散々デメリットを並べましたが、ここからはNotionを使うメリットです。
保存の信頼性
クラウドメモアプリを使用する上で最も大事な部分です。
書き込んだ内容が保存されていないというのは、クラウドメモアプリにおいて最も避けるべき事態。
というか、そこは基本であり核の部分。
EvernoteからNotionに乗り換えた最大の要因はこれです。
Evernoteは、2021年の大幅アプデ以降、品質が著しく低下し、現在もなお迷走しています。
そして、データが保存されていなかったり、過去のデータが消えるなど、保存の信頼性さえ失われてしまいました。
一方、Notionはそのような「当たり前」がきちんとしており信頼できます。
同期の即時性
クラウドメモアプリにおいて「すぐに同期される」というのは重要です。
情報化社会の現代、1つのアプリ/サービスを複数の端末から操作することは普通になりました。
このようなクロスプラットフォームを前提とした設計は必須というか基本。
そのため、どの端末からでも同じデータにアクセスできる必要があり、なおかつ、それらの同期の即時性が求められます。
それぞれの端末で操作できても、同期がきちんと行われなければ意味がありません。
Notionは、パソコンとスマホの両画面で操作をしても、バッティングすることなく瞬時に同期がされます。
無料
Evernoteは、無料で使う上で端末の台数制限がありました。
一方、Notionはそのようなことはなく、個人で使うのであれば無料です。
容量も、普通にメモ機能として使う分には十分すぎるレベルです。
特に、現状は70点の満足度で細かいバグはあるものの「無料だしな・・・」と割り切れるのが大きい。
ぼくの場合、Evernoteに年間5000円近く課金していたので、台数制限なし&無料で使えるのは嬉しいポイントです。
機能が豊富
Notionは、機能が豊富で見やすさに特化しています。
・データベース
・ブロックエディタ
に対応しているので、カスタマイズ性があります。使いこなせばかなり自由度の高いノートを作ることが可能。
特に、文章にメリハリをつけられるのは嬉しいポイント。
1番の懸念点は「引っ越し」のダルさ
![引っ越し前の段ボール](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/cardboard-before-moving.png)
![引っ越し前の段ボール](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/cardboard-before-moving.png)
もはや、クラウドメモアプリはインフラです。
そのため、データ量が膨大の人も多いのではないでしょうか?
そして、その多さゆえ、引っ越しを断念した人も多いはず。
ぼくも当初は同じ気持ちで1度諦めました。
しかし、実際にやってみると想像以上に簡単でした。
というのも、乗り換えはNotionにとって想定内。
受け入れ態勢はバッチリ。
このような感じで各アプリからデータを書き出し、設定画面からインポートすれば終わり。
![Notionの画面6](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-6.png)
![Notionの画面6](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/notion-screen-6.png)
体裁は崩れる
とはいえ、完璧に引っ越しできません。
文章の装飾は崩れ、すべてプレーンテキストになります。
また、改行も崩れて、ただの文章の羅列になります。
画像があると途中で切れる
画像入りのノートは注意が必要です。
理由は、移行されるものもあれば移行されないものもあるからです。
具体的には、どこかの画像を境に、そこで文章が途切れているケースが多々あります。
そこから先は個別でポチポチとコピペを頑張るしかないです。
※Evernote側の画像を削除し、インポートしてみたところ、途切れることなく移行されたので画像があるとダメな模様。
しかし、中にはすべて移行できているものもあるため、よくわかりません。
ただ、70点はとれているので、あとは個別で対応していきましょう。
【まとめ】「信頼感」は最も重要な指標
![仲の良い夫婦と犬](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/good-couple-and-dog.png)
![仲の良い夫婦と犬](https://libertyfor.net/wp-content/uploads/good-couple-and-dog.png)
EvernoteからNotionに乗り換えて3か月。
「保存の信頼性」と「同期の即時性」が解消できただけで、ストレスは激減しました。
クラウドメモアプリは、現代におけるインフラ。
そして、インフラに求められるものは、便利さやデザイン性ではなく「安心感」「信頼感」です。
情報化社会のいま、「情報」は「お金」と同等の価値を持つくらい大事なもの。
それを預けるプラットフォームが揺らいでいては、安心した生活はできません。
その意味で、Notionに乗り換えて正解でした。
細かいバグや使いづらい部分は今後に期待します。
コメント