「本は読んだほうがいい」
これは、いにしえの時代からずっと言われ続けている言葉です。ある意味、不変の真理。
この記事を読んでいる人の中にも、小さいころから親や教師に10回くらいは言われたことがあるのではないでしょうか?
読書習慣の有無は、社会人になると顕著な差となり現れます。
メールでの句読点の使い方や文章構成、会話の節々に出てくる言葉選びなど。
大げさな表現ではなく、本当に読書をしているかしていないかはすぐにわかってしまいます。
でも、かといってわざわざお金を出してまで買う気になれないし、今まで本なんて真面目に読んでこなかったから読めるとも思わない。
ましてや、なにを買っていいかもわからない。
そんな読書習慣のない人でも気楽に読書を始められる方法を紹介します。
【結論】読書習慣がない人ほど図書館へGO
まず結論です。
いきなり本は買わなくてOKです。
また、無理に気合いをいれて、KindleやiPadは買うのはやめましょう。なぜなら、それを買ったところで習慣化できないから。
読書の参入障壁は思っている以上に高いです。
世論調査によると、1か月に1冊も本を読まない人は約半数。2人に1人は本を読まないという統計が出ています。
なので、
・読書用端末に初期投資をして形から入る
・本を10冊ほど購入する
など、自らハードルを上げないことが大事。
逆に、お金をかけずに極限までハードルを下げること。 それが読書習慣を形成するうえでのコツとなります。
だから、読書習慣がない人ほど図書館に行きましょう。
初心者こそ図書館に行くメリット
一見、「図書館は本好きな人が行く場所」と思うかもしれませんが、初心者こそ図書館に行くべきです。
そのメリットは2点。
メリット①:無料だから
最大のメリットは、なんといってもこれ。
図書館は、いま風にいうと「無料サブスク」です。
それも、NetFlixやAmazon Primeを超えるほどのサブスク。
無料なので、読んでみて「ちょっと合わない・・・」と思ったらすぐにやめることが可能。
また、「お金を無駄にした・・・」というくやしい思いをしなくて済みます。
図書館の利用は「市民の特権」です。
なので、使い倒しましょう。
利用登録は、身分証明書を持参し、自分の家から近い図書館に行くだけでOKです。
メリット②:期限が自動的に決まるから
図書館は「借りる」ところなので、もちろん「返す」必要があります。返却期限はたいてい2週間。
期限が設定されているため、「その間に読まなければいけない」というデッドラインが自動的に決まり、「締め切り効果」が発生します。
期限があらかじめ決まっていると、強制的に本を読まなければいけなくなり、「本を読むための仕組み」が自動的に出来上がります。
このように図書館のルール(制約)を逆手にとり、読書習慣の構築に利用できるのがメリットです。
図書館を利用するデメリット
このように、無料で何度でも利用できる便利な図書館。
でも、完全無欠、向かうところ敵なしではありません。メリットとデメリットは表裏一体。二律背反です。
デメリット①:新刊がすぐに読めない
図書館は「新刊」がすぐに読めません。
理由は、図書館の仕組み的に、新刊は発売日からしばらくしてから図書館に入荷されるためです。
そして、その後一斉に貸出予約を受け付けるというシステム。
そのため、乗り遅れると順番待ち300人なんてこともあり、手元に来るまでに4か月ほどかかることもあります。
しかし、無料で借りられるため文句はいえません。
すぐに読みたい人は素直に買えばいいというだけ。 どうしても気になる書籍は購入し、それ以外のものは図書館で借りる。 このように状況に応じて使い分けることが大事です。
でも、経験上「いますぐに読まなければいけない理由」ってそこまでないんですよね。 なので、ぼくは「新刊だから」という理由で書籍を購入したことはありません。
デメリット②:目当ての本がないことがある
ネットで検索して出てくる「名著」と呼ばれる有名どころはほとんど置いてあります。
しかし、それ以外では目当ての本がないことも。
そういうときは素直に買いましょう。
ちなみに、長い間借りられなかった本は、地下倉庫に行きます。それでも借りられなかった本は廃棄されます。
なので、過去には置いていたけど、いまはないというケースも発生します。
図書館の「いま」
情報化社会の現代。
図書館も例外ではなくデジタル化しています。
登録さえすれば、専用のWEBページで書籍の検索が可能。
また、マイページが存在し、予約やお気に入りの登録、貸し出し状況の確認もできます。
さらに、最寄りの図書館に目当ての書籍がなくても、他の図書館から取り寄せもできちゃいます。
その区域にもよりますが、ぼくが住んでいるエリアは近くに5,6館あるので、だいたいどこかに読みたい本があります。取り寄せは1日~2日で完了。
その後、登録したアドレスにメールが届くので、あとは図書館に取りに行くだけです。
以前までは、図書館に行き、館内の端末で書籍検索をして現地で探すのが当たり前でした。
しかし、デジタル化したことにより、それが自宅で完了します。
そのため、図書館へは窓口で本の受け渡しをするだけで終わります。
ぼくの図書館の平均滞在時間は3分未満。なぜなら、明確な目的のみを持って行くから。これはとても快適です。
たまに館内に滞在するときもありますが、ネタ探しでどんな本があるか見るくらいです。基本ネット上での検索で事足りるのでほぼやりません。
【まとめ】「無料サブスク」を利用して読書を習慣化しよう
読書習慣がない人は、読書に対するハードルを最低限まで下げましょう。
本は買わなくていいし、Kindleも買わなくていいです。
その代わりに無料サブスクである図書館に行き、片っ端から気になる本を借りてみましょう。
無料なので躊躇したり後ろめたい気持ちにならなくていい。
そして、読書を習慣化する1番のコツは、良い本に出会うことです。
人生を変えるくらいの良書は必ずどこかに存在します。そんな本に出会えると、自ずと読書習慣は形成されていくもの。
だから、まずは良い本に会う打率を上げること。
そのためには、自分のアンテナに触れた本を片っ端から読んでみること。
そうすればいつかきっと出会えるはずです。
上述の通り、約半数の人は読書をしません。
でも、逆にいうと、読書をするだけで上位50%になれるということ。
そして、習慣化できれば、そこで学んだ知識は武器となり防具となり、人生はグッと楽になるはずです。
未来を変えたければ自分から学ぶしかありません。
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