最強のイスといっても過言ではないバロンチェア。
ところが、このイスの唯一にして最大の弱点は「アームレスト」と言われています。
実は2013年よりも前に製造されたものは、肘掛けパッドの部分がかなり虚弱な材質で作られているんです・・・。
この記事では、
- 肘パッドを安く交換する方法
- 購入方法
- 取り付け方
- 注意点
などを、詳しく画像付きで紹介していきます。
【結論】肘掛けパットは自分で交換可能!
肘掛けパッド(アームレスト)は自分で交換可能です。
オカムラの公式サイトでも販売しています。
また、「アームレスト全体」を取り替えるよりも、「パッド部分(カバー)」のみを取り替えるほうが安上がりです。
なので、もし・・・
- ヒビが入っているけど対処するのが面倒くさい
- 対処方法がわからないので放置している
- いっそのことイスごと買い替えを検討している
という方がいたら一緒に交換していきましょう。
バロンチェアは、アームレストの「パッド」以外は高品質でいうことなしなので、上記が理由で不満を抱いているのであればもったいないです。
何の前触れもなく、そのときはやってくる
ある日、ふとアームレストを見るとパッド部分に亀裂が・・・。
室内の日差しが当たらないところで使用しているので、直射日光は浴びていないし、粗雑に扱っていないのになぜ・・・。
思い当たる節がまったくなく、戸惑いを隠せない。
こうなってからボロボロになるまでは時間の問題です。なるべく刺激を与えないようにしましたが、一か月後変わり果てた姿に・・・
なんと無残な姿・・・
なぜこのようなことが起こるのか?
調べてみると、どうやらこれは「バロンチェアの通過儀礼」みたいでした。
なんでも、2013年以前に製造されたパッドは、樹脂部分が加水分解しやすい素材らしく、このような亀裂・ヒビ割れが5年~10年使用していると起きてしまう模様。
現在は改良されているようで、特徴としては、
・2013年以前:「硬い光沢感のある素材」
・2013年以降:「柔らかくマット感のある素材」
となっているようです。
今回は、「柔らかくマット感のある素材」へ交換していきます。
この問題は数々のブログでも取り上げられており、メーカーとしても把握されていると思われますが、リコールには発展していないようです。
恐らく「オフィス家具メーカー」なので、企業からの指摘があれば無償交換などで穏便に対応しているのでしょう。
(取り扱い額・品数が消費者とはケタ違いなので)
ちなみに、「この現象はバロンだけなのか?」と気になり調べていると、どうやら同じく高級路線の「コンテッサシリーズ」でも同様のことが起きているみたいです。
※こちらもリコールの履歴はなし。
なにやら闇の力を感じる・・・
交換方法は2パターンある
手段①:「パッド」だけを取り替える。
手段①-1:自分で取り替える。
手段①-2:メーカーに来てもらい取り替えてもらう。
手段②:「アーム」を丸ごと取り替える。
※今回は「①パッドだけ取り替える」 & 「自分で取り替える」を紹介します。
面倒くさい人はアーム丸ごとの交換をオススメしますがアームは高いです。パッドの3倍以上します。
手段① : 「パッド」だけを取り替える
※注意点①※
交換作業は「自己責任」でお願いします。
後述してある通り、「メーカー推奨のやり方」ではありません。
※注意点②※
パッドのご購入前に、一度メーカーに連絡して自身の型番をご確認ください。
まずは「バロンチェア 肘掛け 交換」とググると、公式のページが出てきます。
(対象のリンクに飛びます)
すると、「バロンチェア」には2種類あることがわかります。
肘パッドはデザインアームと可動式のアジャストアームで違うデザインみたいなので、そこのところは注意。
どちらを買えばいいかわからなかったので、”オカムラサポートアンドサービス”のサポートデスクに電話。
※オカムラ製品の部品を売っているグループ会社です。
「型番(イスの裏面にある)を教えてください」といわれるので、お伝えするとどれを買えばいいか教えてくれます。
結果、ぼくが使用しているものは「アジャストアーム」だったのでそちらを購入。
3000円×2+税=7500円
そこそこ良い値段。でもバロンのためならしょうがない。
商品は2日ほどで到着。
フカフカな素材なので、もう干からびたグラウンドのような状態にはならなそう。
なお、サポートデスクに電話をすると、
「こちらの商品はメーカー担当者の出張修理(有料)が基本です。ただし、一部のユーザーのご希望により商品だけの販売を行っております。」
というテンプレが案内されますが、聞き流してOKです。
というのも、要するに直訳すると
「販売はするけど、自分で交換する場合は自己責任でやってね」
という意味だからです。
ちなみに、出張費は1万円近くかかります。
この部分ですね。
手段② : 「アーム」を丸ごと取り替える
こちらは、上述の公式サイトでは販売していませんでした。
恐らく、問い合わせをすれば個別で販売してもらえそうな雰囲気を感じます。
しかし、調べてみるとAmazonで販売していました。2種類の色展開があるようです。
ちなみに、取り付ける際に六角レンチも必要なようです。
パッドと比較するとかなりの割高・・・。というか、中古のイスが買える・・・。
「取り外し」も「取り付け」も難易度が高い
「パッド」の取り換えに関しては、上述の通り出張修理が基本なので、公式での交換方法は公表されていません。
なので、ここからは人類の英知の結晶 “Google先生” の出番です。
以下は、いろんな記事を要約した結果と実際やってみた感想です。
取り外し方法
どうやら2パターンに分かれる模様。
①クリップリムーバー(内張りはがし)を使用する
車などで使われるソフトタイプのクリップリムーバーを使用。
特徴:肘パッドの基礎部分にキズがつかない。だがしかし、取り外しが激ムズ。
②マイナスドライバーを使用する
特徴:肘パッドの基礎部分にキズがつく恐れがある。だが「①」よりははるかに簡単。
ぼくは①を購入してやってみましたが、15分格闘しても取れる気配なし。
結局、最後はマイナスドライバーでトライ。
いとも簡単に取れました。(どうせ見えない部分だしキズがついてもいいやと開き直りました)
ただし、「コツ」がいります。
取り外し方のコツ
思い切ってマイナスドライバーをねじ込んでテコの原理で外していきます。
ただし、このパッドには「ツメ」が8か所あります。
ここの部分を避けるようにしてください。
ツメが割れると取り付けがきちんとできなくなります。
公式にも注意書きがありました。
<ご注意>
https://www.osas-shop.com/SHOP/A14589X.html より(オカムラサポートアンドサービス)
肘パッドは嵌め込み式ですが、無理にはがそうとしますと、下部(銀色の部分)の爪を破損する場合があります。
下部が破損してしまいますと左右の肘当て全体の交換になってしまいます。
取り付け方法
取り外しが終わり、「あとは取り付けるだけだ~」と思ったのもつかの間、これまた取り付けが激ムズ。
すぐにパチッとハマりません。
なので、全体重をかけて8か所のツメを押し込んでください。
ぼくは取り付けにも10分くらいかかりました。
取り付けに必要な工具やコツはありません。
「気合い」のみです。
もはや悪意があるだろ・・・と思うレベルでつきません笑
【まとめ】迷ってるなら「パッド」を買って即交換!
どんなものでも「完璧」は存在しません。
イスも人間と同じで、時の経過とともに不具合は生じてしまうものです。
なので、治療という意味で交換してあげましょう。
交換パーツは公式でも売っていますし、取り付けも素人でも行えます。
こうして「弱点」を解消していくことで、また使用し続けることが可能になります。
最高のイスをいつまでも。
※バロンチェアを安く買う方法はこちら
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